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白馬の自然に触れる

2024/05/01

緑が美しい散歩道で可憐な山野草を見つけよう

ホテルシェラリゾート白馬には、森の中の散歩道があります。冬は雪に覆われご利用できませんが、雪解けの季節にミズバショウが咲き、初夏の新緑から深緑への変化もお楽しみいただけます。そこで今回は散歩道で春、夏に見られる山野草、高山植物を一部紹介します。

森の中の散歩道

北アルプス山麓、3万坪の森に囲まれたホテルシェラリゾート白馬には、庭園スタッフが丁寧に手入れした綺麗なウェルカムガーデンと中庭のほか、整備された散歩コースもあります。敷地内を散策していると、季節を感じさせてくれる花木に出会うことができます。それでは今回は散歩道にある野草や花々を色別で紹介していきます。

白色の花

ミズバショウ(水芭蕉)

雪が溶けて土が現れ出す、早春の湿地に咲く白い大きな花が特徴です。この大きな葉がバショウに似ており、水辺に生息することから名付けられたそうです。当館の源泉「白馬みずばしょう温泉」も、その名の通り、ミズバショウの群生地である白馬村落倉自然園近くにあることが由来です。

サンカヨウ(山荷葉)

サンカヨウは、雨や朝露に濡れると透ける特性を持つ花で、その白い花びらがガラス細工のように見える幻想的な姿はSNSで大きな話題となっています。主に日本の山地や森林などに生息しますので、近くにある栂池高原のゴンドラ終点では観察することが可能です。花期は6月から7月にかけてで、その美しい透ける姿を最もよく観察できるのは、特に朝露が残る早朝です。

クリンソウ(九輪草)

山間地の湿地や沢沿いに生育する多年草です。当ホテルにあるクリンソウも散歩道のせせらぎの近くに生えています。水の音に耳を傾けながらお花を眺めていると癒されますね。ちなみに、ピンクまたは白色の花が段になって咲いてゆく姿が、仏塔の屋根の「九輪」に似ていることから「九輪草」となりました。

スズラン(鈴蘭)

初夏に咲く、釣り鐘状の小さな白い花をつけているスズランは、見た目の可愛らしさに反して有毒植物なので、見つけても触れないよう注意し、観察のみで楽しむようにしましょう。

ハルジオン(春紫苑)

道端でよく見かける雑草であり、花は白色、ピンク、薄紫色などがあります。見た目がそっくりなヒメジョオン(姫女苑)との違いは、ハルジオンは春に咲き、ヒメジョオンの花期は5月~10月でちょっと長いです。つぼみが下を向いて、葉が茎を抱くようにつくのがハルジオンの特徴です。

オドリコソウ(踊り子草)

林や日陰の野原に生える多年草です。花の形が笠をかぶった踊子に似ているところから命名されています。敷地内には淡い紅紫色の花がつくヒメオドリコソウ(姫踊り子草)、黄色の花のキバナオドリコソウ(黄花踊子草)もあります。

エビネ(海老根)

ランの仲間、エビネ(海老根)は日本の野生蘭の一つです。華やかなランの中でも、控えめで落ち着いた花を咲かせるので、まさに花言葉の「謙虚」「謙虚な恋」にピッタリですね。

ツルアリドウシ(蔓蟻通し)

ツルアリドウシは小型で、つる状に地面を這う常緑の山草です。秋になると赤い実がなります。また、写真には写っていないのですが、花期の6〜7月には、茎の先に2個ずつ白色の花を並べてつけます。

オオデマリ(大手毬)

オオデマリは野草ではなく、初夏にボール状の白い花を咲かせる落葉低木です。見た目はアジサイと似てますが、木の高さは2m以上あり、アジサイよりもずっと背が高いです。そして4、5月から花が咲きだし、アジサイより少し早めです。

黄色の花

リュウキンカ(立金花)

沼地や、高山の湿地に生える多年草です。名前の通り、5月~7月頃に可愛い黄色の小花を咲かせます。そして鮮やかな花色から「富」という花言葉が生まれました。滞在してる間に、縁起のいいリュウキンカを探してみませんか?

ウマノアシガタ(馬の足形)

馬の蹄形の花をつけるウマノアシガタは、一般的にキンポウゲ(金鳳花)の名前で知られています。ややメタリックの輝きを放つ花色が特徴です。

ツクバネソウ(衝羽根草)

ツクバネソウは日本固有の品種で、全国に分布し、山地の林内に生息しています。大きな葉っぱの割に、花は小さいのが特徴です。

ピンク色の花

ホタルブクロ(蛍袋)

平地から山地まで、よく見かける身近な山野草です。アジサイと並んで、6月を代表する草花です。昔、この釣り鐘状の花に子供がホタルを入れて遊んでいたことから名付けられたと言われています。

ワスレナグサ(勿忘草、忘れな草)

ワスレナグサといえば、美しい青い花が最も人気ですが、白色やピンク色の花もあります。ちょっと悲しくてロマンチックな話ですが、中世ドイツのある騎士が、恋人のために川に咲くこの花を摘み取ろうとした時に、足を滑らせて命を落としました。その時に言った「私を忘れないで!」という言葉が名前と花言葉の由来です。

サラサドウダン(更紗灯台)

サラサドウダンは樹高2m〜5m程になるツツジ科の落葉低木です。5月〜7月頃に開花し、秋には燃えるように紅葉します。名前は花の姿が更紗染めの模様に似ていることからきています。別名でフウリンツツジ(風鈴躑躅)とも呼ばれています。

青色・紫色の花

ツルニチニチソウ(蔓日々草)

ツルニチニチソウはヨーロッパを原産とする、春から初夏にかけて青紫色や白色の花を咲かせ、ツル状に生長する常緑多年草です。耐寒性があり、寒い白馬でも越冬できます。

ルピナス(昇藤:のぼりふじ)

アメリカ原産のルピナスは、昔は緑肥や飼料用の野草として使われましたが、園芸品種として改良されて、花色は赤やピンク、紫、黄色などバリエーションが豊富で、春から初夏にかけて花壇を彩る植物として広く親しまれています。存在感たっぷりで、藤を逆さにしたような花形から「昇り藤」とも呼ばれます。

まとめ

今回は当館の散歩道に生息する春、夏が見ごろの花々をメインに紹介しましたが、他にも紅葉が綺麗な植物、癒し効果を持つ樹木や、野草などが見られます。その紹介はまたの機会に!滞在中に、緑がいっぱいの敷地内を散歩しながら、植物の写真を撮ったり、ゆっくり森林浴を楽しんだりするのもいいですね。
また、開花状況は天気や温度などにも左右されますので、その時、その瞬間をぜひお楽しみください。

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